高齢者の割合が増え介護職の人手不足が問題となっていますが、それによって高齢者のコミュニケーション不足という問題も発生しています。これは必然的なことで、少ない人数で仕事や作業を全てこなさなければならないということは高齢者一人一人にかける時間が減るということです。
特に訪問介護などの現場では次の予定があるため、時間は決まっておりその中で決められた作業を終わらせなければなりません。そうなると高齢者とのコミュニケーションの時間は減っていきます。
デイサービスに通っていたり、老人ホームに入居している方や知り合いと集まることができる方はコミュニケーションの場を持つことができます。しかし、訪問介護などに頼らざるを得ない方は誰にも合わない日や、訪問介護に来てくれた人としか話していない日などがほとんどです。
そんな方達はコミュニケーションを切に欲しています。身内や知り合いにそういった方がいる、自身が訪問介護職である、近所にそういった高齢者の方がいる、そういった方は挨拶だけでも、少しでもいいのでコミュニケーションを増やすことを心がけてみてはどうでしょうか。
そういった方に限らず、高齢者の方たちと会話をする時に重要なことは高齢者のペースで会話をしてあげるということです。高齢者は身体の機能などの低下により反応が鈍くなることがあります。
そのため普通だと感じるペースで話しても聞き取れない可能性もあります。なのでしっかりと相手の話を聞き、その上でゆっくりと返す、という方法で会話してみてください。